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コラム「腱鞘炎② ばね指(弾発指)」について

腱鞘炎:ばね指(弾発指)について。

◎「腱鞘炎」とは?

※前置き部分のみ、前回のコラムと一部同一内容になります。

腱鞘炎とは、手の繰り返しの使用による機械的刺激などで腱鞘に炎症が生じた状態のことをいいます。
腱鞘は腱の摩擦を軽減するための構造で、滑液鞘(滑膜性腱鞘)と線維鞘(靭帯性腱鞘)からなります。
 炎症部位には腫脹や疼痛、運動制限がみられます。好発部位は、手首の親指側と手のひらの指のつけ根の辺りで、それぞれドゥ・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)と、ばね指(弾発指)という病名がついています。
 今回のコラムは前回のドゥ・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)に引き続き、ばね指(弾発指)について解説していきたいと思います。
腱鞘炎イメージ写真①
◎「ばね指(弾発指)」について

 ばね指(弾発指)はどの年齢にも発症しますが、中年女性に多くみられます。母指や中指に好発します。
初期は、指の曲げ伸ばしの際に何か引っかかる感じや軽い痛みがあります。引っかかりが強くなってくると、指を伸ばそうとした時にあるところで動かなくなり、そこを越えるとコクンとばねで弾かれた様に指が伸びます(弾発現象)。
 手掌の指の付け根のところにはトンネル状の滑膜性腱鞘があり、その中に指を屈曲させる腱が通っています。また、滑膜性腱鞘はバンド状の靭帯性腱鞘で固定されていて、指の骨から離れないようになっています。
 腱鞘炎を起こすと、滑膜性腱鞘が肥厚し靭帯性腱鞘に引っかかってしまい、この引っかかりを通り抜ける時に弾発現象が起こるのです。そのため患部を触診すると、指の曲げ伸ばしの際に硬い米粒くらいの大きさのものが動くのがわかります。引っかかりが強くなると指が曲がったまま伸びなくなり、もう片方の手で伸ばさないといけなくなります。また、朝方に指がこわばった感じで曲げ伸ばしが困難になることが多いようです。
ばね指(弾発指)イメージ写真①
◎岡田接骨院での「ばね指(弾発指)」への施術について

 ばね指(弾発指)の多くは自然に治癒しますが、治癒にはできるだけ手指を使い過ぎないことや、物を強く握り込まないことなどに気を付けなければなりません。
朝こわばって指が動きにくい時は、お湯に手を浸けて温めながらゆっくりと曲げ伸ばしをすると動かしやすくなります。

 岡田接骨院では、手技で前腕部にある指を曲げるための筋肉(浅指屈筋・深指屈筋)の緊張をゆるめ、テーピングで患部にかかる負担を減らすことでばね指を治癒へと導いていきます。
 
ばね指(弾発指)イメージ写真②